言葉の本質

いい加減、言葉に囚われ過ぎるのやめませんか？
セックスのことを『セックス』と呼ぼうが、『エッチ』と呼ぼうがどっちでも良くないですか？

なんで『セックス』だと怒られるの？『セックス』も『エッチ』も表している行為は一緒でしょ？
「初エッチはまだ？」と「もうセックスした？」って同じ意味でしょ？だが後者で聞くと必ず怒られる。なんで？

いや、そりゃ表現の差というものはわかりますよ。同じ意味だけど『ババア』と『お婆さん』では大きな差がある。
相手を侮蔑する表現はそりゃまずい。僕にもそのくらいの分別はある。

でもね、『セックス』って何かバカにしてますか？マズい表現では全然ないと思うんだけど。
『チンコ入れたり出したーり』とか『大玉ころがし』とか呼んでたら怒られるのはわかる。

「次は父兄参加の大玉ころがしです」とかなったら、おちおち運動会もしちゃいられない。さすがの僕も、コラー！って怒る。顔を真っ赤にして怒る。

だけどそんな変な呼び方なんかじゃない。『セックス』は正式名称ですよ？行為自体に不道徳なイメージがあるからって、それを言葉にまで押しつける義理はない。

それに『エッチ』と呼んだからといって根本的な解決にはならないよ。『エッチ』がスタンダードになれば『セックス』に付いてた悪いイメージが『エッチ』に付くだけ。
それだけの話。そしたらキミらはまた別のセックスを表現する言葉を考え出すのかい？

もうやめようよ。言葉のイメージとか、しゃらくさいこと言うのは。
『ももひき』だろうが『レギンス』だろうがどっちでもいいんです。僕は。

そうやって『ももひき』＝かっこ悪い。『レギンス』＝オシャレ。っていう思想を、言葉によって押し付けられてるなんてバカバカしい話じゃないか。
そんな呼び名は一過性のものだ。もっと物事の本質を見ようよ。ね？

だから僕は言いたい。
基本に帰れ、と。皆の衆、『セックス』に帰れ、と。

正式名称で呼べばいいじゃない。その結果、誰がどういうイメージを受けるかは受け手次第ですよ。
いやらしいと思った人はいやらしいセックスをしている人です。愛を連想した人は愛のあるセックスをしている人です。

そういうことなんです。それでいいじゃないですか。

本来、言葉ってそういうもんだったはずだ。
僕らは言葉を細かく分け過ぎた。一つの言葉からみんなが同じイメージを受けるなんて不可能なのに、それが出来ると勘違いしてしまった。

細分化されているからこそ、言葉を過信し、意思の疎通に失敗し、その結果起こってしまった争いがどれだけあるだろう？

もうやめよう。言葉を元にもどすんだ。

それに、すごく清純なメガネっ子が『セックス』って言ってたらメチャクチャ興奮しない？ね！するよね！
「セ、セ、セ、…セックス」って頬を赤く染めて言ってくれたら、もう！ね！お前は俺が守る！って感じだよね！

あ、でも、すっごく遊んでそうなギャルには逆に『エッチ』って言ってほしい。逆にね。ためらいなく『エッチ』って言ってほしい。
そしたらね、あのね。僕がお小遣いあげちゃう！僕がお小遣いあげちゃうから！ね！どんどん言ってこ！言ってこ～！

言葉を元にもどすのをやめろ。至急だ。至急やめろ。
文化遺産だよ、言葉は。

←もしコレを押したことない人がいたらすごく可哀想だと思う。いやー、まさか押したらあんなことになるなんてねー。びっくりした～。ホンマ心臓に悪いわ～。でも病みつきや～。