巨乳とブルセラと

お悩みヤッホウ！

バイト先の先輩に恋しました！ 休憩時間に話する程度の人から急にアタックされるのって男の人は嫌ですか？ ちなみに私は巨乳です。

とのことです。名前が書いてなかったので以下「けんちゃん」と呼ばせて頂きます。


休憩時間に告白とかは、まあ別にいいと思うんだけど。あのさあ、けんちゃんさあ。ひょっとするとだけど、自分が巨乳って言いたいだけなんじゃないですか？

ぜんぜん、「ちなみに」じゃないよ。ちなめてないよ。そこが本論だろっていう匂いがプンプンするよね。俺、聞いた？巨乳ですか、って聞いた？聞いてないよね。完全に自慢だよね。

けんちゃんから、こう、現代社会の病巣のひとつである巨乳優性主義の価値観が漂ってくるよね。

いや、まあ、間違いじゃない。たしかに巨乳であるってことはステータスだし、巨乳だったら大抵のことは許される。それ自体は、まあ間違いじゃない。

でもさ、なんていうかさ、自分で言うなよ、って思うよね。あ、自分で言っちゃったよ、っていうね。往年の浜崎あゆみのモノマネで言ったら「ちょっとー、自分で言ってるよー。感じ悪くない？」だよね。

けんちゃんにはちょっと厳しいことを言ってしまってるかもしれないけどさ。優しくするだけが本当の優しさじゃないやん？君のためを思ってこそだよ。

やっぱり、本人から主張してこない巨乳っていうのが一番素晴らしいと思う。そこは多分、全男性共通の想いだと思う。

「これがアタイの武器よ！」とばかりに巨乳を振りかざして三国無双とばかりに男を落としまくってく女より、グータンヌーボーよろしく毒にも薬にもならねえ女同士の恋愛価値観の綱引きみてえなトークをしながらひっそりと巨乳っていうほうが、断然素晴らしい。


例えば、ブルセラってあるじゃないですか。女子高生がパンツとか売るやつ。ブルセラで売ってるパンツなんて本当にいらないって話なんだよね。

どんなに可愛い子が生脱ぎしてようがさ、そいつらは「パンツ売るぐらいでこんなお金貰えるとか超ボロいしー。ウケルー。パンツぐらいどうでもいいしー」っていう奴らじゃないですか。

そんな本人がどうでもいいようなパンツなんているかっ！！

もっとこう、世のブルセラは、清純を印象派の画家が淡～いタッチで絵に描いたような女の子のパンツを売る工夫をしてほしい。「売るどころか見せるのもとんでもない！」っていう女の子のパンツなら買いたい。100枚買う。そんでベッドカバーを作る。

でも、悪友が勝手に清純娘ちゃんのパンツをブルセラに持ってきちゃったみたいなのはダメね。全然論外。清純娘本人にキチンと自分のパンツが誰に渡ってるかっていうのを自覚させないと意味がない。

だからこう、水泳の授業とかでさ、清純娘が脱いだパンツを袋かなんかに入れてたら、男子がそれを自分の袋と勘違いして持ってっちゃった、みたいな。でも清純娘は「それ私のパンツ！」なんて言いだせなくて、結局パンツを持って帰られてしまう、みたいな。みたいなね。（袋に入れて置いとく理由がサッパリわからないからこの案はもうちょっと練る必要あり）


まあつまり俺が言いたいのはそういうこと。

「パンツなんてどうでもいい」っていう女のパンツより「パンツなんて見られたらお嫁に行けない！」って女のパンツのほうが素晴らしい。

同様に「巨乳？女の武器でしょ」なんて言ってる女の巨乳より「お、男の人にジロジロ見られて恥ずかしいよう…」っていう女性の巨乳のほうが素晴らしいんです。


けんちゃんが巨乳を「武器」としてしか捉えてないなら、バイト先の先輩もけんちゃんの巨乳をエロ本の1ページに載っているような「ただの巨乳」としてしか見ない。

しかしけんちゃんが己が巨乳に魂を込めることができたら、先輩もけんちゃんの巨乳を「かけがえのない宝」だと思うはずだよ。


何言ってんの？怖い。


←こういう理不尽な説教をされることになりますけど、お便り待ってます。お便れよ！